限りなき戦い(紙ジャケット仕様)
仕事で知り合った方と音楽の話をしている時に、ひょんなことから「やっぱりギターはシェンカーだよね」と突然の大盛り上がりに。シェンカーの話題でこんなに盛り上がったのは20年ぶりでした・・・
そんなことからかフラフラとアマゾンにやってきて何気なくシェンカーを検索してみると、なんとオリジナルのおまけのついた「限りなき戦い」があるではありませんか。(しかもすでに発売から6年も経っているとは・・)
瞬時に購入してしまいました。
物持ちが悪いため、レコードも含めると4,5回目の「限りなき戦い」購入ですが、発売から20年以上経っているのに、ほんと何度聞いても飽きません。
UFO時代から本作の後に発売されたハマースミスでのライブアルバムに至る頃までのシェンカーは、シェンカーの前にも後にもシェンカーなし、といってしまっても過言ではないぐらいのずば抜けたメロディーメイカーだと思います。
キャプテンネモなどの名曲ももちろん素晴らしいのですが、あまり話題にも上らない曲でも当時のシェンカーは素晴らしいメロディを聴かせてくれてます。例えば「神」の‘フィールズ・ライク・ア・グッドシング’のソロや本作の‘Time Waits'の後半のソロなどは、マイナー調のペンタスケールを基調に奏でているにもかかわらず、モーツアルト張りの天才的な明朗&軽快さで歌ってます。(と私は勝手に感動しています。)
限りなき戦い (Built To Destroy)
4〜5年前に1st〜liveは2009年リマスター盤が国内盤として出ていましたが、今回やっと「黙示録」〜「ロック・ウィル〜」が国内盤としてでました。内容、音質
は素晴らしいですが、後半のボーナス扱いのU.S.MIX(そう、今回はU.S.MIXがボーナスなんです)の曲順が目茶苦茶ランダムなのが気に入らない。「魔性の女」みたいな
曲でアルバムを締めくくられてもなぁ・・・
個人的には2枚組にして本当の意味でのボーナストラックとして、10年くらい前に出たベストのみに収録されていたDon't Take It Out On Meをいれて欲しかったなぁ。
ビーコウ―アパルトヘイトとの限りなき闘い〈上〉 (同時代ライブラリー)
反アパルトヘイト運動の犠牲者、スティーブン・ビーコウについて書かれた一冊。
この政策の真っ最中にこの本と出合い、こんな惨いこと行なう国家があるなんて!
と、10代の多感な時期に怒りと涙がこみ上げたのを記憶しています。
アパルトヘイト撤廃後、なぜかこの本の下巻が刊行されていません。
一度出版社に問い合わせをしたのですが、今の所、予定はないとのこと。
即答でしたので、他にも問い合わせが多いような雰囲気があり、
出版できないのには何か、政治的な動きがあるような気がしてなりません。
アパルトヘイト自体は撤廃されたけど、まだまだ多くの問題を抱えていると
思われる南アフリカの現状を考えるためにも、ぜひとも下巻の刊行に期待します。
限りなき戦い
MSGの名盤には"神"や"黙示録"を挙げる人が多いと思いますが、この"限りなき戦い"(邦題が他のアルバムに比べてダサい)も1曲1曲のクオリティの高さは他のアルバムにヒケをとるものではありません。
賛否両論あったアンディ・ナイ作曲の"ROCK MY NIGHTS AWAY"もマイケルシェンカーというフィルターを通さなければ非常に優れたPOP ROCKナンバーであり、この曲のエンディングソロのエモーショナルかつメロディアスさを聴くと、マイケルのソロイストとしてのセンスはHRというジャンルを超越して素晴らしいことがわかります。
そして"INTO THE ARENA"と双璧を成すHRインストナンバーの名曲"CAPTAIN NEMO"!
この1曲を聴く為だけにこのアルバムを買っても無駄ではありません。
他にも"戦争の犬達""RED SKY""ROCK WILL NEVER DIE"などマイケル史上の名曲に並ぶに相応しい曲が目白押しです。
ゲイリーバーデンの歌も今聞けばそこまで酷いものではありません。
でも"魔性の女"のリミックスバージョンでデレクセントホルムズの歌と聞き比べてしまうとちょっと弱いな〜と思いますが、やっぱりマイケルのクライベイビーサウンドとのマッチングはいいんですよね。
マイケルシェンカー入門者の方には曲もPOPで聴きやすく、ギターも要所要所弾きまくっているのでお薦めの1枚です。