「娘。」本ぷち
『大正野球娘。』のファン向けというよりは、伊藤伸平ファン向けの同人誌です(←重要)。
しかも奥様(おだぎみを氏)責任編集の家内制手工業的コピー誌です。
古くからのファンにはおなじみの、カリグラフィ文字によるあとがきもありません。
しかし主線だけペン入れの終わった下書きとか、ネームの抜粋等、ちゃんとファンが喜ぶ仕掛けは盛り込んであります。
一番のポイントは、他の同人ショップのような高い送料を払わなくても購入できてしまう所ではないでしょうか。
強くオススメはできませんが、伊藤伸平ファンなら買っておくと良いでしょう。
楽勝!ハイパー・ドール6.5
ペン入れされているのは、1ページ目まで(^_^;)。
ご本人も、自嘲的にコメントを書いていらっしゃいますが・・・。
どこの出版社でもいいのですが、パードルに復活の機会をください。
大正野球娘。にしたって、まりかセブンにしたって、元ネタが自分(パードル)です。
モルダイバー [DVD]
この作品はもともとレーザーディスクのソフトだった。未来の東京の姿が興味深く、23区がそれぞれ一棟ずつの巨大なビルになっており、その各階に家々が建っているなど現代に通じるアイディアが豊富に盛り込まれていてとても面白い。アニメとしては中途半端な変身ヒーローものと言った仕上がりで今となってはかなり子供っぽいが、若草恵氏作曲のBGMは秀逸。
楽勝!ハイパー・ドール6.4
もしパードルの連載が再開されるとなればまたそこの雑誌が潰れる事になるのだろうか? そうなると平成のダーティーペア、引き取り手もままならないことよ。仮にこの先完結まで延々このペースで続けられるとファンも楽ぢゃないね。作者が音を上げるか読者が見放すかのいたちごっこだよね〜。しかし天下のAmazonでどーじんし売っちゃっていーのかよ。
まりかセヴン(2) (アクションコミックス)
1巻より話はキレてます。
ヒロインの高校生「三條まりか」は普通よりちょっとイタい女の子。
・怪獣の形態によっては気持ち悪くて戦えない。
・怪獣が可愛いと殺せない。
・運動神経が鈍い(直ぐ転ぶ、泳げない)。
・冷え性。
・青春の病で軍事特撮オタクの「センパイ」に惚れてる。
・巨大化変身時に踏み潰した人間の数を言われると何も聞こえなくなる。
彼女に憑依して巨大ヒロインまりかセヴンに変身させる宇宙人にも非常にクセが有ります。
・完全に地球人を下等動物として見下している。
・最近の日本に巨大怪獣が続出する諸悪の根源の様子。
・正義感より自分の所属する組織の査定を気にし、行動している。
などなど、です。
この主役が互いにボケ突っ込みをしながら戦う様子に前記センパイや防大出身のエリートながら黒歴史を持つ鈴森少佐、突っ込み役の冷静な友人サエちゃんといった脇役が絶妙に絡み、作者お得意のコメディタッチながらちょっとブラックでカオスな群像劇を作り出して居ます。
怪獣に対して人類の兵器は前巻では意外と善戦した航空機以外は基本無力、海上自衛隊が損害を受けた情報を得た某大国の艦船が援助を名目に日本近海をうろつき始め、米国は介入を検討し…。
それらを知ってか知らずかどこか呑気な日常を過ごす主人公達。
一体これから日本は、地球はどうなるのでしょうか。
我らの安全が偶々選ばれた愚かな娘っ子の双肩に掛かっていると思うと心配で心配で読む事をやめられません。
1960-70年代の巨大ヒーロー物がお好きな方、伊藤伸平氏のファンの方、お薦めです。