プラトーン 特別編 [MGMライオン・キャンペーン] [DVD]
ベトナムの過酷な最前線に志願して入隊した主人公を視点にし、目的の為には手段を選ばないバーンズと戦場でも人としての最低限の心を忘れないエリアスの対立を描いてます。
小隊内での二人の対立はあの頃のアメリカ内の世論を象徴しているように思えます。マリファナをすっているエリアスはまるでヒッピーのようでした。
また、戦場での蛮行、殺しや暴行を楽しむ兵士やそれを止められない若い小隊長、人種差別やアジアの人に対する蔑視的表現、他にも過激な内容があります。
それにハッピーエンドな内容ではないので軽い気持ちでみると痛い思いをするのでお気をつけて下さい。
私は痛い目にあいました。
見終わってからいろいろしらべましたがこの映画は監督の自叙伝的なものなのだとか。
あの視点は元兵士でなければ書けないと思いました。
平和を語る人、戦争をやむおえないことと考える人、双方にみていただきたい映画です。
プラトーン (アルティメット・エディション) [DVD]
個人的にはベトナムの戦争映画をテーマにした
映画では傑作だと考えています。
最後のシーンは現実性に評価が分かれるところでしょうが、
ジャングルの蒸し暑さや、戦場の緊張感など
映像からその嫌気を感じる程です。
若き日のウィリアム・デフォーやトム・べレンジャーの演技も
真に迫るものがあり、狂気や切なさを感じます。
映像は・・・ダメダメです。
是非フィルムのクリーニングを施してBDで出してもらいたいところです。
プラトーン〈特別編〉 [DVD]
ベトナム帰還兵たちが唯一認めるベトナム戦争映画と言われているけど、キレイ事でもお涙頂戴でもなくキチンと正面から、狂って行くというのが実際にどういうことなのかを描いている非常に正しい映画。
エリアスは何故殺されなきゃならなかったのか?という問題こそがこの映画の提起する戦争の不条理。戦場で、戦争以外の理由でアメリカ人同士が殺し合ってる姿を見て、この戦争の何がそんなにイケナかったのかよくわからないままに反戦を唱えていたアメリカ人たちは驚いたでしょうね。
さすがに最近の戦争映画に比べて戦闘シーンのウソっぽさは否定できないものの、当時としてはそれなりに頑張った作品ではあるでしょう。エリアスの最期は人々の心に永遠に残るでしょう。
プラトーン (特別編) [DVD]
心臓の弱くない人にはぜひ観て欲しい一本。
封切りの時に誘われて行った映画館でたまたまやっていたのを観た。
ものすごいパワーのある作品で、今までテレビで二回くらいフルで観てしまった。
そしてDVDを買って、こんどは解説付で二回(監督と軍事アドバイザー)。
さすがにおなか一杯になったが、何度観てもどこかに新しい発見があり面白い。
このDVDでは、ストーン監督とダイ大尉の解説で意見の相違が面白かったが、
大尉の方が割合に単純な勧善懲悪ものと捉えているのが意外だった。
公開当時も各種メディアでこの作品を単純に捉えた意見の応酬があったが、
やはり複雑で奥のある作品だなあと思う。
戦争が容易に単なる殺人に変質していく場面は忘れがたい。