真・恋姫(たんけんふ)無双 ~乙女繚乱☆三国志演義~ (5) (カドカワコミックス・エース)
個人的な気持ちを表すのなら今巻で最終巻とは思わなかったです。
始めにこの作品の総括をすると、出来る限り上手に物話をまとめた印象はありますが
味が薄いと言いますか、「恋姫無双」を題材とする限りでは中途半端な出来だったと思います。
赤壁の戦い(それ以前もそんな印象がありましたが)の時点で強引に連載を終わりに持っていこうと
言う感じを個人的に受け何だか白けた感じになりました。
赤壁は三国志の中でもメインとなる戦いなのにただ淡々とした戦いが展開されて
ストーリーを楽しむ事がいまいち出来なかったです。
テンプレート通りの「黄蓋公覆(祭)」の裏切りや火計の策、それとキャラクターを上手に
使えていないので恋姫ヒロイン達がその他大勢のキャラクターとしか思えませんでした。
一刀の立ち位置も最後まで確立する事が出来なかったので、結局恋姫ヒロイン達にとって
一刀って何だったのだろうという印象しか受けませんでした。
単なる物語の司会進行役程度でしかなかったのではと感じます。
物語の最後あたりの「劉備玄徳(桃香)」が一刀の事を再び「一刀さん」と呼んだ事で
結局、一刀への想いは恋ではなかったのだと思いました。ただの道しるべ、それだけですね。
一刀との別れがあまりにも淡泊だったのがそれを印象づけました。
一刀との別れを惜しむヒロイン達の描写が無かったのがこの物語の全てです。
最後に一言、この作品は月刊誌で連載中の頃から休載が多くとにかくやきもきさせられました。
編集者の事情か、作者の事情かは知る由がありませんが個人的には相当の不満を持っていました。
休載が無く、一か月に一回必ず作品を掲載していればもう1,2冊は単行本も出た事でしょう。
もっと話の回数が多ければストーリーも細かく練れたでしょうに・・・残念です。
真・恋姫(たんけんふ)無双 ~乙女繚乱☆三国志演義~ (4) (角川コミックス・エース 261-4)
前巻から約1年ぶりの発売となった待ちに待った4巻目は出だしからカラーページで良い感じです。
戦闘シーンも臨場感たっぷりで楽しいです。そして、何というか張遼(霞)の強さが半端じゃないですね・・・。
「呉」の精鋭たちがこうもあっさりと・・・いう感じでしたので(誰と戦ったのかは購入して確認を!)。
「蜀」組も再び登場して、話は「蜀・呉同盟」成立に向けて展開していきます。
一刀(主人公)を巡る劉備(桃香)と孫権(蓮華)の心情も良い感じに描かれていました。
そして、このコミカライズ「恋姫」最大のオリジナル要素の「一刀の記憶喪失」と「謎の老婆?」とのかけ合いも注目しました。
失われた記憶に関する話の伏線がかなり貼られてきた印象を受けましたね。
ストーリーもかなり盛り上がってきた印象を受けましたので内容を詳しく知りたい人は是非購入をおすすめします。
あくちぇる・わーるど。(1) (電撃コミックスEX)
黒雪先輩ボケまくりガイコツさんが一番まともですね。キャラも可愛くデフォルメされて原作の世界観は壊れてませんね。川原センセーのアクセル弁当も掲載されてます。