愛、充ちゆく海辺で (マイロマンスコミックス 1 海が紡ぐ絆シリーズ 1)
ノーラ・ロバーツのシーサイドトリロジー4部作の第一部です。
コミックを読んでから原作も購入したのですが、ノーラお得意の家族愛にあふれた作品です。
海辺の町チェサピークベイで育てられた血のつながりのないクイン3兄弟が4人目を頼むと愛する義父に頼まれて、それぞれのパートナーと愛をはぐくみつつ、4人目の兄弟10歳のセスとの絆も深めていくというストーリー。
セスの本当の父親は自分たちの義父なのか?という謎解きもあり、海辺の町の描写は美しいし、心なごむ・セスの犬フーリッシュの話などもりだくさん。
作画の英洋子先生はハーレクインなどでもおなじみの方ですが、とても丁寧に原作を描いていますが、いかんせんページ数が足りない!
第一部の主人公キャメロンはレーサーという設定なのですが、お相手のヒロイン、アンナが素敵です。しかし、ソーシャルワーカーなのに担当の子供の後見人と恋愛していいのか?と思うのは日本人だから?
兄弟の心温まるふれあい?(じゃれあい)、虐待されていたセスの心がすこしずつクイン兄弟たちに開かれていくところなど、ぜひ、原作も読んでほしいです。あと、原作はコミックには出てこない、あの方の幽霊もでてきます。お楽しみに。
愛、さざめく渚で 海が紡ぐ絆シリーズ2 (マイロマンスコミックス 5 海が紡ぐ絆シリーズ 2)
ノーラロバーツのシーサイドトリロジー第二部。
今回の主人公は寡黙な漁師のイーサン。
母親に虐待されていた過去を持つイーサンは同じような境遇の4人目の兄弟10歳のセスに自分の過去を話して、心を開かせます。
そんな過去ゆえに、愛するグレースのプロポーズを断ってしまう・・・。ここでも第一部のヒロイン・姉御アンナが大活躍!
グレースも長年心にためてきた怒りを父親やイーサンにぶつけて吐き出してしまうことで新たな一歩を踏み出せます。
それにしても、作画の英先生の絵は美しいし、原作を忠実に再現しようという愛情を感じました。
トップのアンナとキャメロンの結婚式、原作ではフィリップのピアノに合わせてイーサンがバイオリンを弾いています。クイン兄弟は音楽も大好きなのです。
お気に入りはグレースの娘、小さなオーブリーです。本当にかわいらしいです。ぜひ、原作を読んでください。