悪意/善意 たましいの素顔
江原さんの最新書は表題が『悪意 善意』で全般的に読み手には厳しい内容になっています。
スピリチュアリズムと云うよりも江原さんの読者個人ひとりひとり、
そして社会全体に宛てた渾身のメッセージであり人生訓であると思いました。
全体的に語られていることは物事の事象の発心が無償の『大我の愛』であるか
見返りを求める自己の『小我』であるかと云う点が焦点になっています。
私自身も耳が痛い箇所が多々ありました…。
皆、完璧な人間などはいないし人生は学びの連続であるのですから…。
そんな完璧な人がいるとしたらそれは『マザー・テレサ』だけなのです。
私もマザー・テレサの伝記を拝読させていただきましたが
その優しさに溢れた生涯には涙が出ました。
誰もがマザー・テレサの様に完璧になれないのは当然です。
ですが自分以外の人に対して慈愛の持てる、そして口で言うだけではなく
行動に移すことの出来る勇気を持った人になりたいです。
また他人をいじめたり悪意を向けてくる人間は『不幸な人』であり
本当に幸せな人は悪意など持たないということ…。
戦後、日本は物質価値ばかりを追求し心が荒廃してしまいましたが
どんな渦中にあろうとも『辛い、悲しい、苦しい』といった感情に翻弄されず
【冷静な目で乗り切ること。】
すべて魂の学びであることを真摯に受け止めて生きていこうと決意しました。
男性女性、大人はもちろん、いじめ等に遭って悩んでいる中高生にも読んでいただきたいです。
江原さん、ありがとうございました。
悪意
まずタイトル曲の「悪意」はタイトルありきで作成された楽曲。
そのため歌詞には悪意というものがどういうものであるか、悠希の考えが描かれている。
その内に強い感情を抱きながら、訴えかけるような唄い方がたまらなく好き。
対照的なのはカップリングの「ブランコ」。
前シングル(姥捨て山)のタイトル曲になるはずだった曲です。
ノスタルジックなふんわりとした音は優しい気持ちにさせてくれます。
トライアングルの音を聴いたのは久しぶりで、この曲に非常にあっているなぁとしみじみ。
「悪意」とは違った優しい歌い方も絶妙。
人格ラヂオの世界は疲れている時とか触れたいですね。
「好意」や「愛情」がどこにでもあるように、
「悪意」だってどこにだってあるんだ。
悪意 (講談社ノベルス)
いきなり捕まる犯人。彼の書いた手記により明らかになる動機に成程と納得。
が、甘いのです。読者を一旦納得させておいてから見事にそれを裏切る東野氏の十八番が待ち構えていました。
東野作品なので多少のミスリードはある程度は覚悟していましたがこの作品は特に手が込んでいます。
2転3転していくアクロバティックな話の展開に完全にしてやられました。
正直少なすぎですが星5つ!
悪意
犯人の手記と刑事の報告書がストーリーを展開していく小説ならではの手法で見事騙されました(ゆえにTV等ではあまり効果的ではないと思いますが)。
ミステリーでは大体犯人は誰か、どのようなトリックを使用したかがストーリーの主体とされますが、この小説のようにはじめに犯人が捕まった後、どんな展開をしていくのかと期待でワクワクしながら読みました。犯人は他にいるのか、なにか理由があるのか、そんな事を頭のスミで考えながら最後まで楽しみめました。
典型的な犯人探しミステリーより、このような先の読めないお話のほうが個人的にはおもしろく思います。(つたない文章で失礼しました)
薔薇に彩られた悪意と悲劇の幕開け [DVD]
復活後のマリスミゼルのライブビデオ。ロック色が大きく後退したアルバム「薔薇の聖堂」の内容を中心にしたライブなので、ロックバンドらしくエレキギターを弾く場面は少なく、退屈に感じることもしばしば。ただ、もともとマリスは、ライブでは楽器の演奏よりも演劇的なパフォーマンスなどに重点を置き、ロックバンドということにとらわれないステージを披露してきたバンドなので、その傾向が更に強まったと思えばそれほど不自然ということもない。
また、アルバムでは一部分しかギターを弾いていなかった「聖なる刻 永遠の祈り」と「白い肌に狂う愛と哀しみの輪舞」の場合は、少しだけギターを弾く箇所が増えている。「白い肌に〜」はギターがクラシカルな旋律でハモるイントロ部分だけでなく、サビに入る直前のストリングスとともにギターがノイジーに唸り、更にサビでもギターがストリングスの旋律をなぞっている。このアレンジはなかなか嬉しい。「聖なる刻 永遠の祈り」はもともと中盤にツインギターのパートがありそこだけが出番だったのだが、このライブでは中盤に舞台上に現れた後ManaさんKoziさんはそのまま舞台上に留まり、その後の展開でもストリングスに合わせてギターを唸らせてくれる。
何より素晴らしいのは1st収録曲のリメイク「記憶と空〜再会そして約束〜」個人的にはマリスの中でも最も好きな曲の1つ。原曲はギターシンセが多用されていたが、このライブではハードなギター音を響かせている。ツインギターがクラシカルな旋律を弾いてハモる…最高です!ただ、歌詞が変化して昔のような苦悩と狂気に満ちた倒錯の世界じゃない点が残念。歌詞が昔のままだったら最強だったのだが。