とにかくさけんでにげるんだ―わるい人から身をまもる本 (いのちのえほん)
素晴らしい本だと思います。
ただこの本を子どもに与えっぱなしにするだけでは、あまり効果がないかもしれません。
少なくとも私が幼い頃にこの本をどこかで目にして、そして読んでいたとしても、
私の人生に影響を与えることはなかったと思います。
「ふーん。」と思うだけのその場限りの本になっていたに違いありません。
対応の仕方も実践できなかったでしょうし、第一私の親は相談にのってくれるとは
到底思えません。私の思春期には興味津々に私の身体を眺め、胸を触ってくるような
父親でしたから。
この本は、大人が子どもに読み聞かせてあげて、そして対話することによって、
「お父さん、お母さんはいつも自分のことを大切に思っていてくれて、
何かあったときは必ず助けてくれる」
そして、
「いつも自分は守られている存在なんだ」
と子ども自身が確信することによって、その大切な身体を
「自分の力でも守るんだ!」
とはじめて子ども自身の力が溢れてくる本だと思います。
子どもの周りにいつも見守ってくれる信用できる大人がいることが前提です。
そんな社会となっていく為にも、是非大人の方にこの本を知っていただいて、
読んでいただいて、そして子どもに読み聞かせていただいて欲しいです。
肌身の愛情がプラスされることによって、はじめて生きる素晴らしい本です。
五木寛之・監修・選曲・ナレーション わが人生の歌がたり 第1巻
私が生まれて(父親の勤めの関係で、北朝鮮で生まれました。)引き揚げて来、小学校に入学、小学校の頃にラジオで聴いたり、歌ったりした懐かしい歌を聴いています。今、我が家は高齢世帯です。毎日聴いて当時の事を思い出しています。
服部良一/僕の音楽人生
これはCD3枚組、しかももともと80年代後半に出たものなのでいささか値段が高い。それに当時はノイズ除去技術も今日より遥かに劣っていたので、パチパチとかプチプチとかの雑音がひどい。とてもヘッドフォンでは聴けない音質だ。でも収録されている楽曲の素晴らしさには文句のつけようがない。一曲目の「流線型ジャズ」でまずぶっ飛び、そのままえらくレベルの高い演奏・編曲・歌唱でもって服部良一の作品が次々と繰り出される。「青い山脈」等の定番は当然として、「東京の屋根の下」といった曲にも聞き惚れよう。値段以上の満足をもたらすコレクション。