天保異聞 妖奇士 六 [DVD]
本巻から、TVシリーズ以後の奇士たちの
物語である「奇士神曲」がスタートです。
公式ガイドにおいて、原作者の會川昇さんは、
幕府から追われる立場となった奇士たちが、
北へと逃れていくなか、鳥居耀蔵と共闘する
話を描きたい、と語っておられましたが、
本巻収録の獄一「嘆きの河」を観る限りでは、
まだまだ全貌は窺えません。
(タイトル通り、ダンテの『神曲』がモチーフのようですが)
今後の展開が楽しみです。
天保異聞 妖奇士 一 (完全限定生産) [DVD]
ここに来て、ようやくこの作品が伝えようとしている『もの』が少しずつ分かってきたような気がします。(あまりここで言ってしまうと逆に皆さん一人一人が感じているものが薄らいでしまう人もいるかもしれませんのでここはあえてふせておきます)
ただ、何かしら気付く人はいると思います。
1話目の衝撃的な始まりから、見れば見るほどそのストーリーに引き込まれ、出てくる登場人物たちに感情移入する事などもありましたが、ここに来るまでがあっという間でした。そう、最初から見ている自分自身が何か『試されている』雰囲気に感じとられました。
もちろん、皆さん一人一人がこういった感情を持たれるわけではないです。ただ、この作品が伝えるものその一つ一つに意味があり、感じとったものをどう受けとめるかは一人一人が違います。
私はこの作品を通じて、面白さと同時にいろんな事を考えさせられて見てきました。
現代に抱える問題などもちらほら関係していますし、ただのアニメとして見るには勿体ない気がします。打ち切りなんてもっての他です。
是非、最初から見ていただき、もっと多くの人にいろんな『もの』を感じとって欲しい作品です。この巻だけとは言わず全巻共々お薦め致します。
天保異聞妖奇士 1 (ヤングガンガンコミックス)
ゆきさんが最初から奇士のメンバーっていう。山神のお話もアニメとは違い、なかなかどろどろしていてダークな感じです。人魚のお話はアニメにはないものですが、アニメでやっても良いんじゃないかって感じです。個人的に、絵柄も雰囲気にあっていると思うし、特に表紙や口絵のカラーイラストは色が鮮やかで好きです。
この手の漫画は大体長くは続きませんが、アニメが終わっても続いて欲しいなと思いました。
TVアニメ「天保異聞妖奇士(あやかしあやし)」公式コンプリートガイド蛮社改所入門
各話解説・スタッフインタビュー・キャスト座談会と標準的な構成なのですが、どれも読み応えあり。読後にDVDを見直すと、新たな発見が増えそうです。全話にメインスタッフのコメンタリが付いているのも嬉しく、長いキャスト座談会からは、半年の間、どの役者さんも渾身の力で「彼ら」の人生を生きてくださったのだなあという実感がひしひしと。
残り2クール分の映像化は難しそうな雲行きですが...シナリオ草稿だけでも、あるのなら世に出していただけると有難いですね。時代考証の先生が「新選組!」と同じ方だったのが、私的にツボでした(どちらも毎週毎週、楽しみに見てたのに気付かなかった)。
天保異聞妖奇士 あやかしあやし 八 【最終巻】 [DVD]
一部の人達には大分評判がよろしくないようですが、逆に一部の人には大変評判は良いようです。自分は後者です。
確かに、妖夷のデザインなんかは子ども向けだし絵柄は時流に乗ってないし、視聴者から見て上手くいかないだろうってのは目に見えていた。だけど、そういう表面だけ見るんじゃなくて中身の方、深いテーマみたいなモノが、奇士では大事な部分なんじゃないかと。そういうところが理解できたら、面白く感じられるんじゃあないかと思います。
でもやっぱり絵柄が駄目だとお話に入って行きづらいかなとは思いますが。