ぐるみん VISTA版
◆ゲームのなかみ◆
題材 : 子供向け。絵本を読むのが好きな人はすんなりと感情移入できると思います。
世界観 : かなり奥深いです。ゲーム内で貰える壁紙に世界観の説明が載っています。
キャラ : ベタキャラが多いですがベタゆえに安定感はあります。役割もはっきりしています。
◆ゲームシステム◆
操作 : キーボードでプレイしましたが、敵を打ち上げる攻撃以外は難なく習得できました。この攻撃は貯め攻撃中にジャンプ入力すると簡単にできるので、習得できない人は試してみてください。
視点 : ぐるぐる回ります。目が回ります。ボス戦ではカメラの向きが勝敗のカギを握ります。視点方向がすぐできるようにキーを決めておくといいでしょう。
メニュー : メニューはアイテムが見難いです。ただ、メニューを開いている間は動きが止まるのであせらず装備を付け替えることができます。
グラフィック : はっきり言って粗さが目立ちますが、私は気になりませんでした。
その他 : WIN7版がなかなか出ないので痺れを切らしてVista版を購入…WIN7 64bitでも問題なく動きました。
◆その他◆
イベントシーンではボイスが聞けますが、主人公だけ棒読みです。最初は違和感がありますが、そのうち棒読みの方が好きになります(笑)
やりこみ要素・ムービースキップ機能もあるので何回でもプレイできます。正直、ノーマルではぐるみんを「プレイした」ことにはなりません。ボスラッシュまで頑張りましょう(笑)
音楽は相変わらず素晴らしいです。ノリノリになれる曲からエンディングの歌まで…様々なバリエーションがあります。個人的には「sight og silence」が大好きです!
まとめ
「熱血主人公が繰り広げる大冒険!!」…というよりは、「子供の時の大切な思い出」という感じです。
セリフの棒読みも良い感じに主人公の温度を下げてくれています。(それを狙ったという噂も…)
アクションが苦手な方でもBegginerから始めれば問題なくクリアできるので、慣れたら徐々に難易度を上げてみてください。
ふと電信柱を見て「この柱、ドリルで壊せそう」と思い始めたら貴方も立派なオバケホームの一員です。
ぐるみん
体験版に収録されているのは「ステージ:1-2」で、6 種類の必殺技が使用可能になっていますね。
(必殺技は製品版では、ストーリーの進行に合わせて徐々に購入して習得します。)
しかし、体験版で体験できるのは、製品版の 1/100 程度だと思いましょう。
(他の方も「1/100 程度」とレビューされてますね。)
参考までに、私の「3 周目」のタイムは 16 時間弱でした。(はーどモード、全ステージ金メダル)
ゲーム自体のすごい所
ストーリー全体で、デモムービーが 50 本近く挿入されます。
しかし、OP、ED の 2 本以外はすべて「リアルタイム 3D アニメ」です。
そのため、パリンちゃんの服装、装備(+αも!)がムービー内でも反映されています。
チュートリアルが「ゲームスタート直後〜最初のステージ終了」まで懇切丁寧に
セットされています。
また、このチュートリアル自体が、電子化された「操作マニュアル」として
ゲーム中に読み返せるようにもなっています。
(全 28 ページ、「ぐるみん 〜楽しく遊ぶために〜」とタイトルまで付いている・・・)
ストーリーのすごい所
子供向けの「ゆるーい」ストーリーだと思っていると、伏線に驚かされますよ。
「あれさえも伏線だったのか!」ってね。
要所要所で挿入されるムービーも、ゲーム初期は「ほのぼの〜」ですが、
ゲーム終盤になると、なかなかに「熱い」内容に。
(個人的にはステージ:5-2 の開始時に挿入されるムービーが◎。)
(次点は最終ボス絡みのムービーかな。)
パリンちゃんのすごい所
わりとユルい性格(ただし、ツッコミは厳しかったり)のパリンちゃんですが、
運動神経は抜群です。
「落ちそう!」と思ったときに逆レバーを入れると、
角をつかんで、ひょいっと登ってくれたりします。
宇宙のどこかで戦っている、サ○ス・アランさんもビックリです。
ジャンプして、敵に突撃攻撃を仕掛ける「ターゲットアタック」。
速さを自慢にしている、ソ○ック君にライバル宣言できそうです。
以上、長々と書きましたが、Falcom の「本気さ」が感じられる、楽しい 1 本です。
(情報の欲張りさんへ:日本語公式サイトには当然、行ったよね?)
(実は、「英語版 公式サイト」も有るんだよ〜。日本 Falcom 以外をがんばってサーチしよう!)
あと、Black Falcon グリップ等を用意した方が良いかも?
パリンちゃんの操作はアナログパッドを使った方が快適ですので。
(必殺技の発動コマンドである「ぐるぐる入力」は、アナログパッドの方が楽にできる)
(デジタル十字キーだと、「ゆっくり歩き」ができない・・・あまり使わないアクションだけど)
・・・私自身は、グリップ無しで全ステージ制覇しちゃいましたが。
最後に、パリンちゃんのしゃべり方を責めちゃダメです・・・。
「演技しちゃう」とゲーム終盤で「熱くなりすぎ熱血少女(ウルサイ)」になるので、
『平板なしゃべり方で!』と担当声優さんが繰り返し「ダメ出し」されたそうです・・・。
(「演技しちゃダメ」は、逆にいつもの仕事よりも大変だったらしい・・・。)
ぐるみんオリジナルサウンドトラック
ゲーム開発は日本ファルコム
音楽はもちろんファルコムサウンドチームです。
メロディラインを大切にしているファルコムだけに全曲を通して素晴らしい音楽を奏でてくれます
良曲多しです
1曲 是非ともオススメしたい曲 「悲しき蒼穹を翔ける」
これはゲーム音楽で久々に衝撃を受けてしまった曲
印象的なイントロから始まり、熱情的なサビに突入と 作り込まれた完成度の高い1曲。
必聴です
ぐるみん 普及版(DVD-ROM版)
残念ながらこのぐるみんというゲームは、同じ日本ファルコムの「イース」や「英雄伝説」と比べて知名度がとても低いです。
ですが、私はこのゲームはファルコムの最高作品だと思います。
話は単純明快、絵は幼稚、ゲームもアクションでありながら簡単。
一見、子供・幼児向けのゲームに見える。
しかしながら、このゲームのストーリーは温かみがあり本当に素晴らしくて、20代の自分がゲームで泣かされるとは思いもしなかった。
オバケは子供しか見えない。そのオバケの為に奮起する少女パリン。最後は・・・必見です。
ゲーム随所に流れるBGMも、この世界観の味を上手く引き出していると言えます。
おちゃらけた音楽、感動的な音楽、ラストに流れる歌は最高です。
ギャグテイストも満載で面白く(変にうざったくなく、だらけた面白さ)、アニメや絵本を読んでいる感覚で物語りに引きずり込まれる。
キャラクター達もイベントシーンはフルボイスで喋ります。
やりこみ要素もあり、生粋のアクションゲーマーでも満足できるはずだ。
装備や衣装を変えることで見た目も変化でき、可愛らしいパリンを楽しむこともできる。
カメラワークが悪かったり、装備を素早く変えれなかったり不満なところも多々あります。
ただ、私はそれらの不満を全て吹き飛ばすほどにストーリーに感動した。
私にとっては本当に些細なことでしかないのだ。
子供も大人も性別問わずに感動できるゲーム。
ゲームが苦手な人でも安心して楽しめるし、是非お勧めしたい。
PSP版もPC版もさほど大きな違いは無い(追加コスチューム程度か)ので、お好きな方を遊んでもらえたらと思う。
続編も絶対に作って欲しいと願いを込めて。
ぐるみん公式ガイドブック
このゲームはHPでもあまりいい攻略HPはありません。
その点からみてもこの本は攻略としては十分でしょう。
MAPも丁寧ですし、PCの攻略本としてはすばらしいものだと思います。
減点は少々値がはるということですね。