Sky's Gone Out
本作は82年にリリースされた3作目のオリジナル・アルバムです。
人気ではマクセルのCMで登場したり、ナショナル・チャートでヒットしたりと人気絶頂の頃であったようですが、ダニエル・アッシュのプロジェクト、トーンズ・オン・テイルを活動を始めたりとバンド内の足並みは徐々に崩れてきた時期のようで、前2作と比べるとテンションは少し低い気もします。初回盤アナログでは限定で後に単独リリースとなった「プレス・ジ・イジェクト・アンド・ギブ・ミー・ザ・テープ」も付属していました。
CDでは周辺で出されたシングル4曲が収録されていますが、中でもデビッド・ボウイのカバー曲「Ziggy Stardust」は秀逸です。
In Flat Field (Omnibus Edition)
初CD化版を買ったときは音が悪すぎてイマイチ凄さがわからなかったのですが、これは3度目のCD化で98年のリマスター盤よりもはっきり分かるくらい音質がよいです。多分当時メンバーがねらっていたであろう硬質でひんやりとして奥行きのあるUKDUB的な音像が再現されており曲、演奏の良さ、このバンド独特の雰囲気がより際立ってます。今から買うなら絶対このBOX版がオススメです。
WindowScape 窓のふるまい学
とても良い本です。もし店頭などで手に取れる機会がある方は、試しに開いてみてください。魅力は一目瞭然です。
すごく良いのであえて苦言を呈すると、事例のページを見開いたとき、「写真が先に、調査スケッチが後に」 目に入るようにして欲しかった。そうすれば、読者がまず実物から自分で考えたり感じたりできた。解説はその後で…の方がよい。また調査スケッチも、興味を引く部分の寸法が押えられていないことがたまにあり、少々もどかしい。どうせなら平断詳細まで起こしてほしい。
でもこれ、本当に良い仕事をしている本です。たいへんな労作です。敬意を表します。
上記のような要望を感じるのは逆に、それだけの欲求を掻き立てられるだけの内容が、この本に満載されているからです。
事例の写真もとても良い。見てると 「この本があれば旅に出る必要も無いかな…」 と思えてしまうことも欠点 (笑)
バウハウス (コンパクトミディ・シリーズ)
レビュー者は本書を読む前、バウハウスを建築学校と認識していました。これは建築の本でそのように書いてあり、また、バウハウスの最後の学長がインターナショナル・スタイルを確立したミース・ファン・デア・ローエだったこともあると思います。
そして、バウハウスの歴史(表紙に1919〜1933と書かれていますが、バウハウスが生まれるまでの19世紀からの時代背景についても解説)や先生、作品、社会情勢などについて詳しく解説した本書を読んで、認識が誤っていたことを理解できました。
本書はながくバウハウス資料館の研究員の職にあった著者だから可能となった唯一無二の本だと思います。日本語への翻訳はMariko Nakanoと書かれていますが、論理が通っていてわかりやすい翻訳だと思います。
書形は小さくなりますが、2002年に「バウハウス (コンパクトミディ・シリーズ)」が発行されています。