鹿男あをによし オリジナルサウンドトラック
まるで映画のサントラのような完成度。
ですが堅苦しさはなく、耳にとてもなじみます。
色々な状態(情けない、不穏、希望、挑戦…)に合う曲があるので
バラエティの再現ドラマとかでも使われているようですね。
私はこのドラマが好きだったんですが、その世界を見事に表現。
むしろこの曲達にドラマが引っ張られていたといっても過言ではないと思います。
なんといっても、エンディングテーマがお気に入りです。
「よし、やるぞ!」という気持ちにならせてくれます。
つらい朝をこの曲で乗り切ってます。
鹿男あをによし
「鴨川ホルモー」が面白かったことと、舞台が奈良であったこと。
この2つの要素により発売前からいつ出るんだーと首を長くして待った次第。
早速買って1日で読み終えてしまいました。楽しい時間は長くは続きませんね…。
この作品も前作同様、その土地に由来する悠久の歴史をエッセンスとして抽出し、
筆者ご自慢の構成力を駆使して、そつなくまとめた内容となっています。
なんとなく、バックグランドが似ている森見さんと比べてしまうと、文章に
パンチ力が欠けるなぁと思う反面、読む人を選ばない点ではこちらのほうが、
万人受けするのかもしれません。
肝心の内容のほうは、私自身が奈良出身なためローカルなネタが出るたびに、
ニヤニヤしてしまうのですが、それを抜きにしても十二分に楽しめます。
とにかく、鹿最高。ポッキーを食べる渋い親父声の雌鹿って…。
おまけに、奈良の鹿がお辞儀をする理由までストーリーと絡めて説明してくれます。
全体としては、奈良の独特なのほほんとした雰囲気(情景描写+鹿)と、
個性的なキャラ、そして、奈良の歴史をうまく絡めてちょっと
ユルい感じのファンタジーに仕上がっているように思われます。
とりあえず、奈良県の指定図書に推薦しておこう。
鹿男あをによし (幻冬舎文庫)
とても面白かったです。
以前から読んでみたいと思っていたのですが、ようやく読めました☆
なんとなく、話の筋は見えるのですが、
ラストシーンは「何これ??こんなんで終わるの??」→「なるほど〜」という感じで
よかったです。
他の方も書かれていますが、同じ京大出身の森見さんよりも、読みやすいと思います。
(森見さんの文章は個性的ですが、「有頂天家族」は個人的に好きです)
ただ、奈良が舞台なのに、何故東京弁なのかが気になりますね、やっぱり。
(たしかTVドラマでもそうだったような、、、)
なんでー☆1つです。
奈良にわざわざ設定したんだったら、是非奈良弁で読みたかったかも〜と思いました。
かのこちゃんとマドレーヌ夫人 (ちくまプリマー新書)
鴨川ホルモーから著者の作品は読んでいます。
今回も笑いを期待しながら手に取った本書ですが、
生き生きとした描写と思わぬさわやかな感動に心奪われました。
犬や猫を飼ったことがある方なら、さらにわくわくするでしょう。
私のような子供を育てたことのない人間にとっては、
猫や犬に劣らず、子供もまさに得たいの知れぬものです。
大人とは違う感覚で描かれるこの作品は、心が顕れる想いでした。
題名やジャンルで敬遠されるのはもったいない。
ほっと笑顔になれるこの作品、是非ご一読を。
鹿男あをによし DVD-BOX ディレクターズカット完全版
最初は緩いドラマに、まあ音楽がいいから、とりあえず見続けようと思っていた程度でしたが、段々引き込まれてゆき、最後は強く心に残る作品の一つになりました。
何といっても玉木さんの演技力に魅かれます。最後の方は、「千秋真一」がちょっと顔を出すものの、最初のさえない「小川孝信」は全く別もの。これが同じ役者か?と驚かされ、手塚とおるとは随分歳も違うだろうに、反目する同僚として違和感全くなし。あれだけのシャープな二枚目で演技はろくにできないだろうという先入観を吹き飛ばして、内野聖陽、上川隆也に感じるような芝居の安定感。共演するキュートな女優さん達の誰に対するよりも、彼から目が離せないのは何故なんでしょう。やはり、「功名が辻」で西田敏行に抱き付かれていたのは大俳優になる証拠だったのでしょうか。是非、ハイビジョンで見たいです。BDでも出してくれないでしょうか。
視聴率が低かったことも(10%もあれば随分多くの人が見ているのでしょうが)、「知っているのは俺だけだぜ感」があって優越感をくすぐられます。