シトラス
この曲が初めてラジオから流れてくるのを聴いたときは、ご飯を食べる手が止まりました。お世辞にもうまいとはいえないが澄み切った声と少し切ないメロディー。肌寒くなってくる季節感が良く出ていて、今でもこれを聴くと鳥肌がたちます。一人でも多くの人に聞いてもらいたい大名曲!
10歩
デビュー10周年記念アルバムということですが、2008年にwafflesの存在を知りました…。女子版スピッツという形容は実にわかりやすい。けれどスピッツと違うのは、スピッツは根底にパンクがあり、いかにもロック!な曲があるけど、wafflesにはないかな?過去作品を全て知っているわけではないので断言はできませんが…。共通するのは、たくさんの音楽(メジャー、インディ問わず、オルタナ系も含む)を知っていながら、良質なポップソングとして通用する音楽をつくっているところ。そして詞が若々しい(初々しさすら感じるほどに!)ところですね。wafflesのメンバーが高校生ぐらいの頃、スピッツやミスチルや小沢健二などがブレイクし、それらの影響もあるのかもしれません。あと詞に関しては中心人物である大野恭子さんが全て書いているようで、男には到底書けないような部分もあるので、そこも魅力です。前作あたりからアレンジがとてもよくできていて、職人の風格すら漂ってきています。恭子さんの歌は、クセがなく聴きやすいです。個人的には今井美樹さんに近いかなと思いますが、どうでしょう?一番すばらしいというかビックリするのは、この作品が自主製作であることかもしれません。音楽が好きで好きでたまらない♪♪♪という人がつくったこのような音楽が、もっと広がればいいなと思います。