鈴木先生(3) (アクションコミックス)
舞台は中学校。主人公は思索的な先生。
優等生ばかりひいきにする先生をひがむとか
誰も僕をわかってくれないと泣き叫ぶとか
出てくる中学生はやっぱり子供。
そういう子供、周りの大人びた同級生、先生がやりとりして、
みんな少しずつ成長していく。
成長しないまでも、未熟なところを自覚していく。
大人(30代)の自分にも当てはまるようなこともあって
ドキリとすることもある。
心の機微や心理学的なものが好きな人にはお勧め。
鈴木先生 8 (アクションコミックス)
今巻は、鈴木先生が乗り移った校長先生が大演説を繰り広げる。
授業ストライキを敢行していた足子センセイが
精神崩壊寸前状態のため、学校側が出勤をSTOP。
それを「横暴」ととらえた生徒たちをなだめるため
学校側として、朝礼の時間を使って
校長先生が説明会を開く。
おそろしく緊迫した学校側と生徒たちとの均衡。
かつての学生運動も、このぐらい意見をぶつけあっていたのだろうか。
生徒たち自身が自分で考え、自分で戦うという姿勢を持っていれば
現在の世の中にはびこる、いわゆる「モンスターペアレント」という存在も
出る幕がないのでは?と思わせる。
それだけしっかりした子供が減ったということか・・・。
毎度のことながら、台詞の文字数が多いので
一気読みするには、こちらもかなりの体力が要ります。
まるで、作品中の討論に実際に参加しているかのように。
今巻は、脇役が大活躍です。
鈴木先生の熱ウザな感じは少なめw
鈴木先生 (1) (ACTION COMICS)
この漫画は良質な笑いの漫画です。
もちろんストーリーは真剣な教育者と生徒との関係で進むのですが、
作者が細部に仕掛けた笑いのギミック、セリフから、ニヤリと笑う漫画です。
真剣な考えさせる教育物として読んでいるレビューが多いみたいでちょっと驚きです。
真剣な顔でふざけてるような素敵な漫画です。
ギャグ漫画としても、ストーリー漫画としても飽きさせないおもしろい作品です。