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ステキな金縛り Blu-rayスペシャル・エディション(特典DVD付3枚組) 個人的には、前作「ザ・マジックアワー」が頂けない出来栄えだったので、映画媒体での創作者三谷幸喜ってどうなのよ、と思っていた。でも、そこはファンとしての悲しいサガで(笑)、昨年の三谷大感謝祭の一環として製作されたその最新作を、公開初日満員の観客の中で鑑賞した。
で、これが嬉しい事にかなりオモシロい。「有頂天ホテル」以来の、三谷映画としてはオリジナリティに溢れた痛快作だと思った。

弁護士であった父親の亡き意志を継ぎ法曹界に入ったものの、まるで自分に自信のない女性弁護士が、ある殺人事件の被告人の無罪を勝ち取る為にドタバタと奔走する。彼の無罪を立証出来るのは、幽霊の落ち武者のみ。その名誉回復を条件に、落ち武者を被告側証人として法廷に立たす事にこぎつけるものの、、、。
ウォーミングアップと言うべきか、序盤こそ緩い笑いとテンポで今ひとつの印象だが、西田敏行扮する落ち武者が登場してからが、どんどん快調になってくる。
この落ち武者、ベタでオヤジくさいんだけど、実に人間らしい。可笑しくて、でも思いやりと侠気に溢れたキャラ。演じる西田の名演ぶりがオカシサに拍車を掛けている。
今作の最高の貢献者は彼であろう。

ところで、三谷映画の特徴に自らの映画的記憶を臆面もなく自作に取り入れる事が挙げられる。
今作でも、例えばファム・ファタールな竹内結子は「情婦」のディートリッヒだし、タップを踏む弁護士阿部寛は「白いドレスの女」のテッド・ダッソン、霊界案内人の小日向文世は「天国から来たチャンピオン」のバック・ヘンリーが元ネタだろう。
因みに、案内人が時間の猶予を決める際にキャプラ映画の上映時間を決めセリフにするのは、「ハドソンホーク」の泥棒ブルース・ウイルス&ダニー・アイエロのひと仕事する際の制限時間として好きな歌の時間の長さで決めるセリフから貰ってるんじゃないかな。もちろん、ラストは「フィールド・オブ・ドリームズ」だし。
その引用ぶりが、時に創作者としての姿勢に疑問を抱きたくなる事もあるが、今回は飽くまで物語をより面白くする為のアイデア拝借として好意的に評価したい。
被告人の無実を立証出来る証人が落ち武者の幽霊であるとのプロットから、2時間半これでもかとばかり笑いのエッセンスを盛り込みながらの力業。
今回は、その引用の原本が何なのか、記憶を呼び戻しながら鑑賞するのも映画ファンのお楽しみと言った処かな。

三谷組の俳優たち揃い踏みの豪華で賑やかな顔ぶれだけど、個人的に記憶に残るのは、前述の西田ともちろん中井貴一
放映中のTVドラマ「最後から二番目の恋」や最新作「麒麟の翼」でも感じる事だが、彼は実に良い俳優になった。

ステキな金縛り スタンダード・エディション [DVD] 映画館で見ました。

映画館であんなに笑ったことはないくらい笑いました。

これで笑えない人は完全に私と笑うツボが違う、そんな作品です。

あまり細かくは言いたくないので省略しますが、

西田敏行さんの演技大好きです。

設定がめちゃくちゃですが、そのめちゃくちゃさがさらにおもしろい。

星1つ減らしたのは、最後のほう少し間延びしてきて無駄に長かったところですね。

マジックアワーのおれがぁ〜でらとがしだ〜ってとこ以上に面白いシーンがたくさんありました。

おすすめです。

カオスシード サウンドトラック[GAME SOUND LEGEND SERIES] ネバーランドカンパニーSFC三部作サウンドトラック復刻シリーズの第2弾。同社の最高傑作とも名高い『カオスシード』の全楽曲を収録している。また歴代のアレンジすべてに加え新規に2曲収録しており、ファンは必携である。

全体的な曲調はゲームに合わせて中華を意識させるが、非常に独特な解釈でつくられており面白い。ゲームサウンドへの評価における最近の流行である「ゲームを離れて曲単体を聴くだけでもいい」タイプのものではさすがにないが、同様に中華を志向したよくあるゲームサウンドとは一線を画す趣があり、10年もの月日を経てなお新鮮さを保っている。

先行した同サントラシリーズの『エストポリス』は、どれも短い曲にも関わらず軒並み1ループしか収録していなかったり、いくつかはなぜか1ループ半という半端なところで曲が終わったり、ブックレットに誤字が散見したりと、長年待ち望んだファンにとってちょっとがっかりしてしまうような粗があった。それに比べると、今回の『カオスシード』は目立った汚点はなく、手堅いつくりといえるだろう。

ただ、曲数の関係上全曲1ループしか収録されていない。『エスト』に比べてやや長めの曲が多いとはいえ、欲を言えば、SFC版の音質を上げたバージョンであるSS版の曲だけでも2ループ収録されていたら、非の打ち所がなかったのだが……。

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