Loud N Proud
HR/HMを聴き始めて20年にもなるものの、恥ずかしながらナザレスは未体験でした。
ふと思い立って何か聴いてみるか…。と孔雀のジャケに惹かれて購入。
最初の数回はアタマ2曲のノリの良さにハマっていましたが、しばらくしてからは
3曲目に釘付けになってしまいました。
捨て曲無しの名盤とは思いますが、個人的にはこのTurn On Your Receiverが
もっともお気に入りです。
これからもナザレスの後追いに精を出したいと思います。
Jesus of Nazareth [DVD] [Import]
The story of a man who died at just 33 years of age sticking up for truth, love and non-violence, while speaking out against greed, envy and hate.
Most people in the world have heard of him (whatever their religious background) and the story has stood the test of time.
This is a film not just for the Christian religion (which unfortunately has been stained with blood over the last 2000 years) but a film for all who believe in a force not of this world, enlightenment and love for your fellow man.
A great film, a great story and truly a great man.
Jesus of Nazareth
現教皇ベネディクト16世による「イエス伝」シリーズ第一巻。序文で、教皇の教導権によるものではなく、個人的著作とことわっている。教皇はここで、近代聖書学の否定面である「信仰」と「歴史」の分裂状態を、近代聖書学の肯定的成果によって、再び和解させようとしている。
福音書記者の語り、そしてまたイエスの言動を、深くヘブライズムの淵源から生い茂ってきたものとした上で(これは共感福音書のみならずヨハネ伝にも当てはまる)、旧約から新約へと連続する救済史の中でイエスを描いている。そこに浮かび上がってくるのは、モーセにならい山上に上り父なる神と友のように親しく会話するイエスであり、なにより(父との一致、神の国の到来を)「祈る」イエスだ。教皇の筆致は、極端に学術的でもなければ教理教育的でもなく、あわてずさわがず丁寧に聖書を読み解いている。そして若かりしころの作品『キリスト教入門』をなぞるかのように、形成された教義から溯って歴史の中に埋め込まれた信仰の根源的場へと下り立ち、あたかも見てきたかのように歴史を「現在」化している。
エキュメニズムや諸宗教との対話についての書、あるいは典礼関係の書などは、ある種マニアックで専門的ゆえに「変化球」ともいえようが、同じように力をこめて、しかし「直球」で勝負しようというのが、この本だろう。何しろ腐るほど世にある「イエス伝」の海に、あえてさらに一石投じようというのだから。続刊が楽しみである。