ショパン作品集
ダン・タイ・ソンが全体の4分の3ほど。早いテンポで現代的、かつ剛毅な弾きぶりながら、決して弾き飛ばさず、ショパンの新鮮さ、天才的な閃きをよく感じさせてくれます。
ほかの奏者の演奏には、やや喧しい感じのものもありますが、ダン・タイ・ソンがこれだけたくさん聴けて買い得だと思います。
レコード芸術 2009年 01月号 [雑誌]
新年号は付録がつくので高くなっています。いつも思うのが、この雑誌は30年前から、内容がほとんど変わらないこと。値段を上回る膨大な活字に溢れていること。つくづくクラシックファンは活字が好きなのだ、と思います。音楽より読むことが好きなのかもしれません。
ショパン名曲100
12人の演奏者で100曲を収録。
ショパンは他の作曲家の作品と違って演奏家のうがった解釈、奇抜な演奏を嫌います。
ここに収められてる演奏は基本的に安定したショパン、誰もが思い浮かべるショパン演奏で落ち着いて聴けます。
ただしセルジオ・ティエンポ。
これは別です。
葬送を聴いた瞬間、私の脳は青くなってシャットダウンした。
リズムもメロディーもハーモニーも全てぶち壊した演奏。
幼稚園児が人生最初に弾いたようなショパン。
3時間くらい船酔いしたような不快なもやもやが脳を支配した。
ウイキには好評を博したとか書かれてますがこれはショパンでは無いですね。
ティエンポ以外は死ぬまで何回でも聴けます。
追記
その後ティエンポを何回か聴くうちに演奏の深さに気付きました。
ショパンでは無いがその独特の情感、寂しい曲をベートーヴェンの弦楽四重奏のように絶望的に悲しく弾く能力は評価できる。