ベスト・スピリチュアル100
中世やルネサンス時代からの選曲もあるのでマイナーすぎと思われるかもしれませんが
当時の代表曲ばかりですので捨て曲無し。「素晴らしい」の一言に尽きます。
私は毎晩寝る前に聴いてましたが、本当に心が洗われました。
純日本家屋の和室にコタツだろうが、目を瞑ればいいのです(笑)。
すぐにマリア像や天使の絵画が浮かんできます。
各社から溢れる程のベスト100シリーズが出ている中、
このカテゴリを取り上げてくれたのはEMIだけだと思います。
21世紀に、ここまで豊富な古い宗教曲が聴けるなんて奇跡に近い。
100曲の中から敢えてベスト1を選ばせて頂くと、
メンデルスゾーンの『谷川の流れに鹿が集うがごとく』でしょうか。
まさにギムナジウムに集う少年たちの静謐で繊細で透明な世界。
このCDをBGMに竹宮恵子さんや萩尾望都さんの作品を読むと泣けます。
新・地獄少女(1) (講談社コミックスなかよし)
ささいな事で地獄流しを依頼する他人依存の少女達。
本来なら地獄流しの依頼をするにも値しないショボくチャラい少年達。
旧作のライバルを消そうとしたり近親相姦しようとしたり
お嬢を拉致監禁までしてしまう悪人達よりもかなりスケールダウンしています。
これはたったの10年間で人々の心が現在よりもさらに荒み、地獄流しへの依頼の敷居も低くなってしまったという事なのでしょうか?
さらにこの巻では爽快感のある話は一つもありません。
旧作とは逆で流される方がカワイソウな話がほとんどです。
ですがこれは意図的にこうしている感じですので、今後の展開に期待したいです。
本当にヤバイホラーストーリー 友だち地獄 (講談社コミックスなかよし)
親友に他の友達ができた。
親友が部活のライバルに。
死後に親友を死後の世界に引き込もうとする少女。
おちこぼれの親友が才能を開花し自分を超えた。
友達とか親友でも、自分を超えることは許せない。
好きだから自分が死んだら貴方も死んで。
親友と、その彼氏の仲の好さが憎い。
各作者さんの絵柄はかわいくて穏やかですので、
題名ほど入れ込まなくても普通に読んで楽しめます。
しかしストーリーはかなり重いです。
作品のなかで共通して
「人を妬むな」
「人の幸福を壊すな」
「友達を疑うな」
これらの事が表現されている本作は、
怖いだけでなく、道徳的にも良いと感じました。
なかでも、エレベーターのお話は怖いけれど悲しくてせつなくて感動しました。