賭博堕天録カイジ 全13巻 完結コミックセット (ヤングマガジンコミックス)
カイジファン・福本ファンにはたまらない麻雀編! 展開が遅いという声もありますが、カイジの追い詰められた場面での心理描写はやはり秀悦の一言です。 ここからどうやって勝つんだ〜!?と、読み始めたら止まらないので、まとめ買いをお勧めします。 個人的には、第一巻で描かれたカイジのクズっぷりがいい味出していて好きです。ギャンブル抜きでは超がつくダメ人間のカイジが、大一番になると目つきが変わるのが格好いいです。 また、麻雀で対戦する相手の社長もこれまたいいキャラクター。性格最悪の守銭奴、対戦相手としては最高です。 カイジはやっぱり面白い!
カイジ 人生逆転ゲーム 通常版 [DVD]
個性的なギャンブルマンガが原作の実写映画。原作マンガは既読。
主人公カイジを藤原竜也が演じるということで
自堕落な生活を送っていたダメ人間という雰囲気はゼロだが、
ギャンブル本編での盛り上げ方はさすがの演技力。
それぞれの登場人物を演じる俳優も素晴らしく、
ただならぬ迫力があるのは見事。特に利根川や地下の班長が最高。
内容的には「限定ジャンケン」「鉄骨渡り」「Eカード」と
おいしい場面を網羅していてありがたい。
原作の流れとは前後するが、地下施設で強制労働によるペリカ騒動などは
やはりカイジ好きとしては外せない要素なので、これも嬉しい。
2時間程度の映画に収めるためか、各ギャンブルは
ややルールが簡略化されているので
原作を知らない人に強い魅力でひきつけるほどの戦略性はない。
残酷性もかなり排除されており、「負けたときのヤバさ」が非常に少ないのは残念。
もともと2時間に収めるのは厳しいボリュームなだけに
実写映画としては結構がんばっている方だと思う。
ただし、天海祐希のキャラクターだけはさすがに甘すぎる。
カイジにこういった馴れ合いは不要で、もっともっとシビアでよかった。
賭博黙示録カイジ(13) (ヤングマガジンコミックス)
最後の戦いに挑むべく、勝つための策を張り巡らしていくカイジ。自分の策におぼれ相手の力量を見誤るのか?
今までのものより、命をかけていない分だけ、緊張感は薄いかもしれないが、カイジが主導権を持っている点は新しい展開である。
賭博黙示録カイジ(7) (ヤングマガジンコミックス)
ネタバレ注意!!(最小限のことは書いてしまっています)
金か死かという究極の選択を迫られるカイジ達。金か命かではなく金か死かと
いうことであることを体感した時、鉄骨の上で異変が起こる。それは、最初に
鉄骨渡りに名乗りを上げたカイジも同様で、死というものを強く意識し始める。
しかし、そのような状況下でも周りの心配をするカイジ。彼は強いですね。佐
原とは別の意味で。
この巻で最も印象的であったのは、利根川の「真剣」についてのセリフ。これ
は今の自分にも当てはまる節があったので、グサッときた。「なんとかなる」
や「人生これから」などのセリフを打ち消す(完全には打ち消さないが)もの
である。福本さんの巧みなセリフ回しが、説得力をもって、我々に語りかけて
くる。個人的にこのシーンは必見かと。
この巻も前巻同様、名言や箴言が多い。たしかに、と感じるようなセリフも多
いことでしょう。もちろん、☆5つ。