Straight Up
CD5枚が一気に復活。ビートルズの弟分、悲劇のバンドと呼ばれたBadfinger。
5枚の中でもジョージ・ハリスンがプロデュースした4曲が納められた本盤がベスト。「Day After Day」は、当時世界的なヒットとなった。ジョージ・ハリスンがスライドギターを担当している。
個人的には、抒情詩を思わせる「Name Of The Game」がなんともいえない。28歳で自殺した作曲者のピート・ハムの繊細な心がヒシヒシと伝わってくる。
The Concert For Bangla Deshで「Here Comes The Sun」を歌うジョージの真横でアコースティックを弾いていた姿が忘れられない。
Very Best of Badfinger
アップルとしては、メアリーホプキン、ピリープレストン、ジェームステイラーと並んで成功したアーチスト。1、2、5、6はヒットした懐かしい曲。特に6は私の一番のお気に入りなんですが「アンソロジー3」のポールバージョンでお馴染み、ほとんど一緒です。12はニルソンで有名な名曲、ニルソンの方が良いと思うのは私だけではないと思いますよ。アップルからは4枚のアルバムが出ていますが1枚で済ますのならお勧めです。・・・がやっぱりアルバム「マジッククリスチャンミュージック」「ノーダイス」は聴いてほしい!
ノー・ダイス
70年に出たこのアルバムで彼らのサウンドに触れるのが理想的でしょう。
永遠の名曲「ウィズアウト・ユー」と元祖パワーポップ「嵐の恋」二曲を
聴けばアップルが生んだ最高のロックグループであることがわかります。
LP時代にはアップ/ミディアムとスローが交互に配された曲順に注意が払われています。
上記の二曲が素晴らしすぎるので目立ちませんが他の曲も傑作ぞろい。
ライブでは更にソリッドな音でドライブする「アイ・キャント・テイク・イット」、
実話が悲しいが美しいバラード「ミッドナイト・コーラー」、
ルーズでレイドバックした「ベター・デイズ」、カントリー調が楽しい「ブラッドウィン」
、幻のシングルでトムのメロディアスな「ビリーブ・ミー」などなど
バラエティに富んでいてビートルズを抜きにしてもクオリティが高い。
これだけのものを作れたのは当時の一流どころにもそう見当たりません。
リマスターも前回に比べて音の輪郭がくっきりしていて聴きやすくなっています。
ビートルズに比較されたのは悲劇でしたが、この音はバッドフィンガーしか出せませんね。