サウンドノベルエボリューション1 弟切草 蘇生編 PlayStation the Best
いい事はいいんだけど……
リアルな絵にしてしまった事で少し恐怖が半減したような気がする。
特に初めて洋館に辿り着くシーン。
状況によってはその洋館が赤く輝いていたり、黄色く見えていたり、青く見えていた事で時には恐怖を醸し出していた。
ところが、同じ画にしてしまった事で選択肢を半減してしまったような気がする。
意外とスーパーファミコン版の方がミイラの絵は怖かった。
イラストが雑な方が意外と想像力を刺激して恐怖を増幅させてしまう、という認識を更に深めてしまった作品なのかもしれない。
~チュンソフト20周年記念作品~チュンソフトゲームミュージック グレイテストコレクション
高品質なゲームをリリースし「ハズレ」のほとんど無いソフトをリリースし続ける、チュンソフトの20周年記念アルバムです。サウンドノベルシリーズを確立した『かまいたちの夜』や、根強いファンを持ち続編の制作を期待され続けている『街』などの楽曲が収録されています。ファミコン初期にパソコン(当時はマイコン?)から移植され、人気を博した『ドアドア』からも収録されており、ゲーム歴の長い方には垂涎のアルバムでしょう。
弟切草 蘇生編
ゲーム版の音楽そのもののできも良かったのですが、
アレンジされたものもオリジナルの雰囲気を損なわず、
恐怖を演出していたり、荘厳を増していたりと多彩です。
ただ、ゲーム感を出そうとしている面も否めない…☆1個減点です(笑)
幽霊花〈下〉―『弟切草』異聞 (角川ホラー文庫)
<上巻の続き>
犯人は弟切草、彼岸花、死人花とは全然変わっています。上巻の最初に作者から読者へ挑戦状的な犯人当てがありますが、下巻ではストーリーが2転3転するため絞りこめません。このシリーズでは一番おもしろいと思います。ホラーといっても1人でトイレにいけないほどの恐怖ではありません。適度な緊張感があり逆に心地よく感じました。
あとがきには作者の苦労話が載っています。弟切草のスタッフがどうして彼岸花に携わらなかったのかとか、彼岸花は宣伝費をかけてくれなかったとかゲーム版を知るものにとっては、なるほどそうゆうことだったのかと思わせられる告白ばかりです。
小説版弟切草シリーズを読破した人、ゲーム版もやってみてください。操作は簡単ですのでゲームなんてやったことないよという人も大丈夫です。プレイステーション1の弟切草 蘇生編、プレステ2の彼岸花、ゲームボーイアドバンス版彼岸花、どれも小説版の犯人、ストーリーとは全くの別物となっています。しかも分岐点があり選択肢を変えることでストーリーは変化し、200を超えるエンディングがあなたを待っています。どれも中古で買えば安価です。ぜひぜひやってみてください。
それからシリーズを通して長坂秀佳ファンになった方<街>というプレステ1のソフトもまた別格で楽しいですよ。
ながながと書きましたが私は幽霊花上下巻に星5つつけます。
弟切草 (角川ホラー文庫)
同名のゲームのシナリオを手がけた著者による
ノベライズ作品です。
他のレビュアーさんが言っているように、
好き嫌いが分かれる作品だとは思います。
ホラーと言うには、恐ろしさは少ない気がしますし
キャラクター達のやり取りが癇に障る、とかんじる人もいると思います。
それはつまり、この作品にどのようなことを期待して読むか
ということだと思います。
真面目にホラー小説の恐ろしい世界に浸りたい人には向きませんが
少しくらいの滑稽さを受け入れて、軽い気持ちで読めるのならば
作者の少しおどけた文体や、テンポのよさも手伝って
面白く読めると思います。