プリマ☆ステラ (ハーヴェストノヴェルズ)
巷では「かぐや=エロ」と専らの評判であるアトリエかぐやの、珍しくシナリオがまと――コホン、シナリオがしっかりしている、女装してお嬢様女子校に通うという設定に似てるようで違う、男子生徒として女子校に通うという学園モノエロゲーの小説版である。
内容の概要としては本編のシナリオの前倒し(久住の実家の問題の解決等)を行い、且つ、秘密の小箱の悠と美雪の話をプラスして、個別ルートに入る前の時期でヒロインたち淑女の戦いを描いたものである。
普通のエロゲー小説化にありがちな本編をそのまま小説にした、というものではないので、特に本編をプレイ済みの人で気に入った人に損はないと思う。
カーネーション 完全版 DVD-BOX2【DVD】
特別老人保健施設に週に一回、行かせていただいてます。ほとんど認知症状のかたばかりですが、朝、カーネーションの時間になるとほとんど全てのお年寄り達が画面に食い入るように見て、表情のなかったおじいさんまで、泣いて、笑ってました。ここまでみんなが集まり、感情を表すNHKの朝の連続ドラマ、なかったです。
この人達の視聴率は勿論、表に出てこないと思いますが、この施設ではほぼ100%の脅威的視聴率でした。もう尾野さんの顔見るだけで涙ぐむ可愛いお婆さんがたくさんいらして、仕事にならなかったので、私も一緒に見てましたが、やっぱり涙目になるんですよね。再放送の総集編見てても、おいしいところ抜けている気がして、アマゾンで探していたら、あった。と思っていたらいつのまにか、購入ボタン押してしまってました。(お金ないんだけど)。 まあでも後悔ないです、もう一度糸子さんに会えるのなら、いいです。尾野さん、よく頑張ってくれました。 ありがとう。
連続テレビ小説 カーネーション 総集編 [DVD]
序盤の二宮糸子が父の善作に張り倒される場面。
本編では平穏な朝ドラに慣れた我々が度肝を抜かれる呼吸に併せる様に、
祖母のハルさんや母親の千代さんが「ギョ!」とする表情が一瞬、入る事で
一気に物語に引き込まれるので、いささか物足りない。
戦時中、尾野糸子が昔馴染みの玉枝さんに非難される場面。
馬力に任せて突っ走ってきた主人公が己の欠点と向き合い他者への労わりと思慮深さを
半世紀のタイムスケールで身につけていく、切欠のイベントだけに
ずっしり重かったのですが、これもコンパクトに纏められてしまいました。
晩年の夏木糸子は病院ショーを行った直後、その病院に救急搬送されます。
この合間には父・善作という人間をより深く理解した上での行動(二階の改装及び着物リフォーム会)、
単細胞だった主人公が初めて台詞ではなく表情で語る名場面でメインを張った周防の娘との出会い等、
糸子の人生集大成ともいうべきイベントが目白押しだったのですが…。
やはり本編をじっくり観た人には物足りない部分が多々。
ただ本編自体が5つ星では足り無いほどの重厚なドラマであった事や、
未見で、なおかつ朝ドラでいきなり本格ドラマなど受け付けない方が、
とっかかりとして観る分にはそこそこの内容になっているので星4つで。
血と骨 コレクターズ・エディション [DVD]
めちゃくちゃな親父のめちゃくちゃな生き方。
ジャケットの写真だとイマイチ迫力を感じず、
たけし主演で大丈夫なのかいな?と思ったが、
実際に見てみると彼の存在感ははまっていたと思う。
大阪弁が不自然なような気もしたが。
金キロウ役でも不気味な存在感を放っていたようにきおくしている。
お笑いの世界出身彼のような存在感のある演技のできる人は
なかなかいないんじゃないだろうか。
そういう意味では、監督兼主役よりも
他の監督の作品に俳優としての出演のほうがいいのかなと思う。
花ちゃんの葬式の場面は、少しくるものがあった。
娘の亡骸を前にしてワシの娘どこやと暴れ狂う俊平。
三十代の私からすると、北野武に感じる独特の存在感って
何なのだろうと思う。テレビの世界では、もうすでに枯れたと言っても
いい状況だと思うが、それでも彼をみると何かを感じてしまう。
それはこの映画に出てくる理不尽な昭和の親父を、
彼に見ているのかな、と考えた。
久し振りに原作読んでみようかなと思わされた。
フツーの人
VITA NOVAでヴォーカルを取った時のようなウイスパーヴォイスが心地よい「透き夜(すきよ)」とまんまモダチョキナンバーな「わたしいのしし」が同じ1枚のアルバムに入っている所が一番、濱田マリらしいと言えばらしい。スピーカーを通さずにレコードを聴いているようなか細い声が素敵。