ミスター・ノーバディ [DVD]
はっきり言って、この作品は観客が理解する時間を設けていない。さまざまな時制、事象が錯綜しもはやストーリを追うことが出来ないほどだ。
だが、私は美しい映像によって描きだされるこの白昼夢のような世界観にどっぷり二時間、釘付けにされてしまった。人間の脳内に沸き起こる妄想を映像化しようとした試みは何も本作が初めてではないが、ここまでの投げっぷりはもはや爽快である。
ここまで絡み合う編集には圧倒されるし、監督の頭は一体どうなっているのだろうと思わされる。ある種PVのようなキャッチーな映像の質感によって見苦しさが
なく、カットごとの画がすんなりとかつ印象的に頭に入ってくる。
個人的にはニモとアンナの子役の演技に非常に惹かれた。性描写もいやらしさはなく、とても繊細で美しい…… 本作における大きな魅力の一つと言えるのではないだろうか。いわゆる、エンターテイメント映画のような面白さ、を感じられるかは分からないが、一度観てみて決して損はしない名作だ。
TOKYO NOBODY―中野正貴写真集
これは、見慣れた東京の風景に人が待ったくいないことが
違和感を感じさせてくれます。
現実の東京の風景を見ている人に是非一度見て欲しい。
ちなみに表紙になっているこの画像、銀座ですが人は1人も写っていません。
人が写っていない事がどれだけ非日常なのかが感じられます。
この写真を撮るための労力も想像できません。
Mr. Nobody (2009) (Blu-Ray)
『ミスター・ノーバディ』。あの有名マカロニウェスタンとは別物です。
本来なら、日本版ソフトのページができてから書くべきなのですが、ガマンできなかった。といっても邦版の方にはコッテリ書くつもりなので、これは前哨戦。シンプルにまとめます(ホントかよ)。
20年近く前に、『トト・ザ・ヒーロー』でデビューしたベルギーのジャコ・ヴァン・ドルマル監督、ようやく3本目、13年ぶりの最新作。
予告編を観たときから、これは面白そうだと感じていたのですが、期待にたがわぬと言うか、いや期待以上の映画でした。
2092年。科学が発達し、人類が不死になった時代。118歳の誕生日を目前にした一人の老人、ニモ・ノーバディは、死が目前に迫った「最後の死に行く人間」として世界から注目されていた。そんなニモに、一人の記者がゲリラ取材を申し込む。「人間が不死になる前の世界は?」
しかし、彼の問いに対してニモが語りだしたのは、無数の人生。なぜ幾つもの人生が存在するのか?その幾つかの中では、ニモ自身が死んでしまう結末も・・・。当惑する記者を前に、ニモは、何かを「待って」いる・・・それは一体?
ニモ・ノーバディ。彼の人生の真実とは?
もうストーリーの設定だけでも十二分に面白そうなのですが、この監督の作品の最大の魅力はファンタジーを交えた映像センス。次から次へとたたみかける様に展開するニモの回想(?)シーン。そのテンポと画面転換の巧さ。まさにセンス・オブ・ワンダー!
やがて妻となる、3人のヒロイン。そしてさらに枝分かれしていくニモの「人生」。12もの異なる人生を、ハイスピードに交錯させながら、観客をまったく混乱させないそのストーリーテリングの巧みさ。
「ああ、あの時違う選択をしていたら・・・」
誰もが一度ならず考える「人生」そして自らの運命の「選択」についての探求を、「バタフライ・エフェクト」や「超ひも理論」「エントロピーの法則」「宇宙大収縮」などの、もの凄い知識と情報量を駆使して語りつくす、比類なきソフィスティケイテッド・エンターテイメントだ!
また勝手にジャンルをでっちあげてしまいました。スミマセン。
あ〜あ、けっきょく言いたいこと言いまくってしまった。日本版のレビューはどうしようか?
とにかく、未見の方は必見!と言っておきます。
ではまた「日本版」ソフトのページでお会いしましょう。
Keith Sweat
歴代のナンバーの中でもっともキースらしい曲?と言えるかもしれないナンバーからはじまるこのアルバム。 やっぱり1曲目の「Twisted」はKeithSweatファンなら絶対に知っているだろうと思われる曲です。 そして3曲目、またもやねちねちキースな曲調が目立っています。サビはなんて不思議な雰囲気なのでしょう。 悲しい曲調の10曲目はかならず口ずさんでしまいます!
そしてfeaturing AthenaCageの11曲目「Nobody」このアルバムで一番好きな曲!!!歌詞も覚えちゃいました!!!