エスケープ!
流行りのお笑い芸人たちにまるで疎い。アンジャッシュの渡部は一応知っていたが、コントを2、3本観ただけだ。でも、新聞広告での今作の評判に心が動いた。なにぶん宣伝上手な幻冬舎刊なのが気にはなったが(笑)、しかし、芸人本では、近年劇団ひとりの「陰日向に咲く」と言う快作があったし、、、。で、購入、早速読んでみた。
就職と結婚、どちらかと言えば晴れがましい人生の船出が、哀しくも早々と終着点にして墓場と感じてしまった男が思いつく“ある計画”。一人称で語られる主人公のせこさと浅はかさに、情けなく思いながらも親近感を抱きつつ、序盤は楽しく読めた。
ただねぇ、残念ながら、前フリが終わっていよいよ物語が動き始める、即ち、主人公が“計画”を実行し、そこで思わぬ人物と遭遇する辺りから、まるでシラけてしまうんだな。
作者が仕掛けたトリックの数々、これ勘の働く人なら殆ど読めてしまうんじゃないか。そして、後に続く当事者たちの思い込みと勘違いの連鎖もこちらの想定内。恐らくテンポの速いライヴにするならかなり面白いホンになると思うが、読み手に考える余裕を与える小説世界では、正直ツラい。彼らが焦りまくるほどには可笑しさはこみ上げてはこないのだ。展開の読めるエンタメ小説、オチの読めるコント、って、やっぱりマズイんじゃないだろうか。
コント職人の異名通り、シチュエーションとオチのみに執着した感がある処女作。いっそ、3分の1程度に縮めて短編にした方が良かったと思う。
平々凡々な若者と人生の行き場がなくなった中高齢の男性の日常、心象風景のリアリズムと哀歓漂うユーモアとペーソスをにじみ出せる筆力は感じる。今後に期待しましょう。
内村さまぁ~ず Vol.33 [DVD]
この巻のおすすめはなんといっても#102アンジャッシュの回でしょう、児島一哉という地味なためかバラエティーではあまりいじられないこの男で遊ぼうとします。プロフィールを紹介する前半は正直そんなに面白くはないですが、中盤児島に罰ゲームを仕掛けるあたりから一気に面白くなります。見終わったあと児島の新ギャグ(?)「ていしゅうは〜!」が耳に残ることでしょうアンジャッシュファンは必見かも。#101は期待せずに見たのですが、意外に面白かったです。特にこの回で我が家・坪倉が披露するエロリポートは爆笑モノです、あと内村に起こるアクシデントも。#100は100回記念パーティーと謳いながら、実質いつもと変わらないグダグダな内容になっています。ただ出川のリアクション芸以外やっちゃった感があり、夢の回の雰囲気はあるので注意してください。
アンジャッシュ ネタベスト [DVD]
今までのコントライブDVDとは違って、このネタベストは最も人気のあるネタばかりを凝縮したもので、本当に永久保存版のDVDです。なんといっても、アンジャッシュさんの才能とユーモアがあふれています。ただ、某お笑い番組でみたことのあるネタがいくつか入っていて、しかもその内容を覚えていたので、個人的には「ものすごい笑える!」とまではいきませんでした。あと、ピーポーくんのネタでは、キャラをCGにはしないでほしかったです。
――でも、やっぱり好きですね。笑。
メンB [DVD]
ファンならば買って損はないなと思います。
メンバーそれぞれに見せ場(メインのコント)が収録されているし、おまけである「メンバーの裏話」も、確実にDVDでしか聞けない内容だと思うのでとても充実しています。
よって、「DVDとしての完成度」としては、言うことないです(この点、「リチャードホール」とは大違いです)。
後は「内容が気に入るかどうか」の判断になってくると思いますが、「直球的な笑い」が嫌いでなければ特に損した気分にはならないのではないでしょうか。
アンジャッシュ児嶋一哉 ソロコントライブVOL.1 「タンピン」 [DVD]
2人の掛け合い以外のコントが考えられなかったのですが、
期待以上だったと思います。
「クラダシ」の繋がり形式を思わせつつ、ソロコントとしても成立しており、良かったです。
さすが入れ替わりの激しいお笑い会で、頭脳的な絶妙コントを継続し続ける
アンジャッシュのメンバー。
秀逸だったのは「おぼえてない」でしょうか。
(他のも面白かったです )
この形のコントも継続を期待しております!あえて満点じゃないのは
やはり2人揃った「Third Eye」が面白すぎるのと、次回の期待をこめて。
それにしても児嶋さん、「Third〜」の時より随分スマートになりましたね。