Reflections: Carly Simon's Greatest Hits
カーリーの最高傑作は75年に出された「ベスト・オブ・カーリー・サイモン」。選曲、曲順などあらゆる要素が練りに練られた逸品。それに対しこのベスト盤は特に工夫らしい工夫もなく、カーリーの代表曲をただ羅列しただけのもの。だけど変に小細工せず淡々と作られているのが意外にいける。「ベスト・オブ」を聴く時は、こちらも居住まいをただしてそれなりの覚悟を持って聴かなければならないが、これにはそんな緊張感は不要。ただ聞き流していけばそれでよい。76年以降のヒット曲が入っているのも当然OK。「007私を愛したスパイ」の主題歌はボンド映画史上屈指の名曲だし、かつての伴侶ジェームス・テイラーに捧げた「ジェシー」も好曲。
私は最近、就寝時にこのアルバムを流しています。リラックスしてすぐ眠りに就けますよ。傑作という言葉は似合わないけれどチャーミングなアルバムです。
Live From Martha's Vineyard [DVD] [Import]
以前(20年位前)ビデオで見ていたのですが、DVD、ブルーレイが主流になってしまい、ビデオプレーヤーもほとんど使用しなくなってしまいました。
アマゾンでDVD販売をみつけて、リージョンフリーで心配だったのですが、ブルーレイプレーヤーで再生できました。
カーリー・サイモンはやっぱり最高です。かっこいいです。かっこいいです。かっこいいです。かっこいいです。
コンサートの最初から最後までカーリーの動きにみとれてしまいます。ジェフ・ベックやジャニス・ジョプリンの様な魅力があります。
あまり言いたくないのですが、カーリーに比べたら、ユーメン(ユーミン?)、六輪真弓(五輪か?)などはゴミです、クズです。
No Secrets
カーリー・サイモンの大ヒット曲「うつろな愛」を含む3作目。その時々の状況や背景を率直に作品に反映させる人ですが、この作品でも1、5は当時の夫、ジェームズ・テイラーへの愛を表現した曲。彼の曲も1曲取り上げていますし、コーラスにも1曲参加しています。彼女の最大の魅力はやはりあのやや低音でソフトなヴォーカル。1枚通して聞くと適度なまったり感に包まれます。ただ、育ちのよさのせいかベッタリはせず、あくまで肌触りはサラっとしたところが良さです。凄みはないけど、ふっと癒されたいときにどうぞ。
ベスト・オブ・カーリー・サイモン
♪代表作「うつろな愛(You're So Vain)」をふと聴いたのが、カーリー・サイモンとの出会いでした。
シンガーソングライター、カーリー・サイモンは、深い陰影を感じさせる独特のメロディーに乗せて、人の心の「あや」や「ひだ」を、あるときは優しく、またあるときは力強く歌い上げます。
「うつろな愛」が聴きたくて買ったベストアルバムですが、選曲が大変良くて、今ではアルバムまるごと気に入っています。輸入盤レビュー欄に、「キャロル・キングの『つづれおり(Tapestry)』に匹敵すると言っては過言でしょうか?」という、カーリーの熱烈ファンと思われる方の熱いレビューがありました。(『つづれおり』も私の愛聴盤。この時代の女性シンガーが好きです。)
ミック・ジャガー、ポール・マッカートニー、キャロル・キングらのバックコーラスや、夫ジェイムズ・テイラーとのデュエット曲などが収録されています。他にも何枚かベストアルバムが出ていますが、このアルバムは初期の作品ばかり全10曲。じっくり聴くのに、私にはちょうど良い曲数と時間です。♪
1「幸福のノクターン」(That's the way I've always heard it should be):デビュー・アルバム『カーリー・サイモン』('71)からシングル・カット。ジェイコブ・ブラックマンとの共作。結婚を前にした女性の繊細な気持ちを歌っています。
2「愛する喜び」(The right thing to do):カーリー作。イントロのピアノが印象的。
3「愛のモッキンバード」(Mockingbird):夫ジェイムズ・テイラーとのオシドリデュエット。二人の掛け合いのような感じがとても楽しい。イネス&チャーリー・フォックス作のリバイバルソング。
4「悲しい伝説」(Legend in your own time):カーリー作。カーリーの特徴がよくでているメロディーを切々と歌っています。パーカッションはアンディ・ニューマーク。
5「夢のような家」(Haven't got time for the pain):ジェイコブ・ブラックマンとの共作。(うまく表現できないのが残念ですが)、少しずつ色合いを変えながら続いて行くような、微妙な翳りのあるメロディーラインが魅力的。
6「うつろな愛」(You're so vain):カーリー作の大ヒット曲。アルバム『ノー・シークレッツ』からカット。バックコーラスにミック・ジャガーが参加。ほんとに好きです!
7「ノー・シークレッツ」(We have no secrets):カーリー作。複雑な女性心理を歌った曲。メロディーラインがやはりとてもいい感じ。
8「ナイト・アウル」(Night owl):夫ジェイムズ・テイラー作曲。バック・ヴォーカルに、ポール&リンダ・マッカートニー、ボニー・ブラムレットが参加。
9「アンティシペイション」(Anticipation):カーリー作。「うつろな愛」とならぶ代表曲。’72年、グラミー賞(最優秀女性新人賞)を獲得。
10「ダンスにうかれて」(Attitude dancing):ジェイコブ・ブラックマンとの共作。バックコーラスにキャロル・キングも参加。カーリー自身がピアノを演奏。
以上、解説を参考に自分の感想も。歌詞カードと簡単な曲の解説(リーフレット)が付いています。対訳はありません。(国内盤は高くなっていますね。輸入盤の方が安価なので、おすすめですが、歌詞カードの有無はわかりません。解説のようなものは無いことが多いと思います。但し、このCDに関しては、日本語版の解説もごく簡単なものです。歌詞はネットで探せる場合もあります。)★日本語のタイトルは「愛」とか「夢」とか、どうもダサくていけません。これではまるで砂糖菓子のような甘ったるい歌を思い浮かべてしまうではありませんか!