Seventh Tree
何の略か気になって調べたところ《Accident&Emergency》とのこと。
一聴すると前作から一転、オーガニックな音色に転向したように感じます。間違いなく意表をつかれる事でしょう。
かと思いきや、聴き進めると巧妙な音の構築に感動します。エレクトロなのにこんなに肌触りがザラザラと(良い意味で)してて、お日さまのにおいさえ感じさせられます。恐るべし。
アッパーな彼らを求める方はシングルの別バージョン等で補っては?こちらは相変わらずビコビコですよ。
Singles
デビュー・アルバム「フェルト・マウンテン」では静かで退廃的で耽美とも言えるポップを聴かせてくれてたのに、
第二作「ブラック・チェリー」では突如ダンスフロア寄りのサウンドで全世界のリスナーをひっくり返し、
第三作「スーパーネイチャー」で更なるダンス系への進化を見せてたくせに、
第四作「セブンス・ツリー」ではアコースティック路線でファンの耳を混乱させ、
最新作である第五作「Head First」(日本盤未発売)では80年代回帰型ポップでまたまたファンを唖然とさせ・・・
いったいこの人たちってどこに行こうとしてんでしょうね。
でもシングル・コレクションである本作では上記の流れを上手く消化した曲順になってるのに驚かされます。
ひとつの作品として通しで聴いて全く違和感が無いんですよ、曲順を考えた人ってスゴいと思う。
曲者揃いのミュートから出てた割にはおとなしめのサウンドですが、
その分かなり聴きやすいはずなので、ゴールドフラップ未経験の方たちに是非とも聴いてもらいたいです。
それにしても「ストリクト・マシーン」で全米クラブ・チャートで一位を獲得した時にゃあ、
ついにデペッシュやイレイジャー並の奴がミュートから出たのかと思ったんですがね・・・
個人的には徹底的にクラブ路線で行って欲しかったんですよね。
ゴールドフラップの第一期集大成である本作を聴きながら、なんか複雑な気持ちになるのは私だけ?
Felt Mountain
奇才!WILL GREGORY & ALISON GOLDFRAPPの美女野獣組結成!
退廃した夢の世界で奏でられるセイレーンの歌声を思わせるヴォーカル。
シュールでありSUPERNATURAL...
これぞ究極のデカダンスアルバムです!