フルーツバスケット (11) (花とゆめCOMICS)
フルーツバスケット待望の11巻は引き続き別荘編でしたね。11巻は今までで一番読み応えがありました。十二支がすべて明かされ、慊人の正体も段々と見えてきて。
でもそんな中、私が一番印象に残ったのはメインキャラ3人の変化でした。由希がリンに「お前なんか所詮慊人の玩具だろ」って言われたとき、その言葉に全然動揺していなかった由希にはかなりびっくりしました。4巻では慊人が学校に来たってだけで動揺していたのに・・・。これからの由希の成長がかなり楽しみです。
夾はついに、透への思いを自覚しましたね。この話もかなり感動的でした。実は私の中で、6巻の夾が化け物に変身してしまう話で感動しながらも、ほんの少し「透は出来すぎなんじゃないか?」と思ってしまったんです。だけど、11巻でその矛盾を高屋先生は慊人に言わせてくれ、なんだかすっきり(笑)。こんなこと言ってても透のこと好きですよ、私。
それと透は新たな決意を固めましたね。でも、深みに入りすぎて透が危険な目に会うんじゃないかと内心心配だったり。でもそんなことをかえりみず、みんなの幸せの為に頑張ろうとしている透に、すごく好感が持てました。
早くも12巻が楽しみです。解けていない謎もたくさんあるし。ここまで何かを訴えかけてくる漫画はなかなかないと思います。