折れた竜骨 (ミステリ・フロンティア)
他レビューの中でファンタジーという言葉が何度も出てくるが、魔術や魔法使いが出てくれば何でもファンタジーと受け止めるのは、ゲーム世代なのだろうか?本作は、中世ヨーロッパ(英国)の架空の島を舞台としてはいるが、あくまで正統ミステリーであり、それを見誤ると評価も楽しみも的外れとなってしまうのではないか。(とはいえ、本書の宣伝がそうした勘違いを助長するものであることも否めないが)
本作の舞台であるにおいては、魔術も青銅の巨人も吟遊詩人も社会に存在していた(注:むろん魔術も巨人もフェイクだが、当時の日本において百鬼夜行が在るものと思われたのと同様に、在ったということ)。
剣と魔術をもって謎を解く主人公は、科学と拳銃を以て推理に挑む名探偵に他ならない。
そして、彼は、剣と魔術に長けているが、その推理はあくまで「論理」(これが当時においては優れた知識であることも忘れてはならない)であり、剣も魔術もあくまでその論理や推理を引き立てる道具に過ぎないだろう。
私は海外ミステリーを数多く読んでいないので不知であるが、「薔薇の名前」のようにミステリーで中世を舞台にしたり、本作のように魔術等も筋立てに用いた作品もあるのではないだろうか。
本作の評価の結論としては、ミステリーとしての出来はウェルメイドであり、作者の技量の高さを再認識させるもの。
しかし、ウェルメイドすぎて、舞台や仕掛けに凝った部分を使いきれていないという批判は成り立つとは思う。
但し、そこを過剰に言い立てるのは、瑣末に過ぎるだろう。
★としては、無条件には5つをつけたくないが、ファンタジーと読み違えての低い★を補うために、5つ付けます。
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