シャビ バルサに生きる
スペインサッカーの頭脳,シャビの自叙伝.シャビは,1999ワールドユースや,ファン・ハール時代のバルサでのデビューのころから,好きな選手でした.そうしたシャビファンにとっては,非常におもしろい本だと思います.
逆にシャビに興味の無い人にのっては,ピンとこない内容かもしれません.例えばオシムの著書のような,サッカーそのものについての洞察といったものではないですし,また,中村俊輔の著書「察知力 (幻冬舎新書)」のように,自己啓発書としても読める,という内容でもありません.あくまで「自叙伝」です.シャビについてシャビ自身が語ったものです.
彼が接してきた名プレイヤー達のことも書かれていますが,例えばジダンについて,目一杯高い評価を書いた後に,「彼のサッカーでもっとも驚き,感心したのは計算的に相手を挑発し,試合に集中させなくする術を知っていることだ.たとえば相手の足を蹴ることだ.」なんてことをあっさりと書いてしまったり,ラファ・マルケスを評価するのにフランク・デブールを引き合いに出して「フランク・デブールよりも個人的には上だと思う.」などとダイレクトに言っていたり,エトーとクライファートを比較してエトーが上だと言ったりしていて,ニヤリとさせられます.
シャビはどちらかというと派手さはなく玄人受けするタイプの選手かと思いますが,彼の幼少期からの指導者たちが,ことごとく彼の才能を高く評価し,上のカテゴリに推薦していた,という事実が語られていて,興味深いです.何事においても,才能を開花させるには,それに気づき,評価し,後押ししてくれる人の存在が重要なのだな,と考えさせられました.
砂漠のアラベスク~アラビアの音
テレビで中東の歴史や旅を特集するときに、必ずと言っていいほど流れてくる現地の音楽。この音楽に、昔から心惹かれている。たくさん出ているCDの中の、どのCDがいいのかわからないまま、当時CDショップでジャケットを見て決めたのがこの1枚。ただ、私の持っているCDのジャケットは、このページのイメージ写真ではなくて、黒の背景にこの写真の像が写っているもの。1991年8月21日発売のCDなので、同じものだと思うのだが…。
音楽は、期待通りの中東の雰囲気を伝えてくれるものばかり。耳に心地良い。
音の世界遺産 アラビアの音楽
アラブ音楽ってどんな感じだろう?と思ってCDを探しているなら、こちらがお勧めです。歌はもちろん、弦楽器や打楽器でアラブ音楽には欠かせないものが網羅されていて、アラブ音楽をはじめて聞く方にはいいガイドラインになるのではないでしょうか。ちなみに私のお気に入りはドラムアンサンブルです。すごいかっこいいですよ。ぜひ聞いてみてほしいです。
ジュニア年代の考えるサッカー・トレーニング―シャビもセスクも学んだ (B・B MOOK 641 スポーツシリーズ NO. 513 Socce)
日本のサッカー教育のよいところは、日本的な礼儀作法と、
ヨーロッパの考え方と中南米の実践とが組合わさったところだと思う。
本書は、ヨーロッパの中でも、中南米との交流が深いスペインのサッカーについて知ることができる。
日本的な礼儀作法を身につけた人が、読んだり、実践したりすれば、価値が高まることができるだろう。
2010 FIFA ワールドカップ 南アフリカ オフィシャルDVD スペイン代表 栄光への軌跡
欧州に続き世界も制した無敵艦隊スペイン。
スコア的には、1試合最多で2点と、欧州選手権のときのような派手さはなかったが、完封負けしたスイス戦以外は要所でゴールを挙げて勝負強さを発揮、世界にスペインサッカーを魅せつけた。
このDVDは、前年のコンフェデのときのスペインの映像もいくつか織り込まれていてよかった。
欲を言えば、予選のときの映像もほしかったけど。