光速シスター 2 宇宙にたったひとり… (ビッグコミックス)
三角関係だけど、不思議な友情で結ばれていく
そしてどちらも成就しない恋
そして知ってしまった切ない生い立ち
軽いタッチにしていても
ちょっと、胸が切なくなってしまいます。
夜のスニーカー (愛蔵版コミックス)
不器用で面倒くさい男女が出会ったお話。
全編にわたりセックスの話題がメインですがエロというより今時珍しい純愛に近い、安心する内容です。
面倒くさい主人公にも、面倒くさいヒロインにも、それぞれ面倒くさくなった理由があってそれなりに感情移入、というか理解は出来ますね。軽い友人たち、というのも星里さんらしく、落差のあるキャラ設定でお話に起伏を与えています。
シリアス展開もありますが、全体的にほんわかした雰囲気が星里さんらしく、なにか幸せな読後感です。
スニーカー、というのはウォーキングを取り扱っていることから名付けられたタイトルですが、新宿〜高円寺、あるいは都内の距離感がわかると、より楽しめると思います。主人公が新宿から高円寺まで歩くのにかかる時間は、確かにそのくらいです(震災時に歩いた経験から…)。
都内、というのは、道や街灯が整備されていたり、ギブアップしてもすぐタクシーがつかまる、道を選べばいつでもそれなりに人影もあったりしますので、結構徒歩帰宅する人も多い。終電後とか。
表題作に加え、読み切りが一本掲載されています。こちらは、ちょっと切ない感じの作品。男女もいろいろあります。
帯を意識した装丁がなかなかおしゃれで、本棚には是非帯付きで置きたい本です。帯付きのうちにご購入をお勧めします。
ちゃんと描いてますからっ! 1(リュウコミックス)
この漫画は何度読んでも飽きません。アシスタントのあかねさんが母親役、少しそんな感じがしてなりません。
父は書かない漫画家です。。。ネームだけ切って失踪する父親、そして亡くなった母親を持つ2人の少女
を優しく励まします。
空(そら)ちゃんは年下の女の子でパソコンに強いというのが、いいですね。
メガネをかけて健気にデジタル処理を勉強しながらする姿は感動ものです。
そして家の切り盛りをしながら、勉強し、ペン入れをしながら、恋愛もする歩未(あゆみ)ちゃんは
中学生とは思えないバイタリティーで締め切りに追われながらペン入れをします。
生活費を心配しつつ、また自分が代筆しているのがばれるのではないかと心配する姿は鬼気せまるものがあり、
それを軽く書くため星里先生はあえて線を少なくライトに書かれたのだと思いました。それはいい効果を出してます。
とにかく一生懸命さが伝わってきて、心も暖まる良い作品です。多くの人に読んでもらえれば
と願っています。
ハルコの晴れの日(1) (まんがタイムコミックス)
作者の愛読者としては、新作が出るのをいつも楽しみにしています。今回の作品は、恋に仕事にがんばる、かわいい主人公の話です。作者が大事にする、ストーリーのテンポ、内容の深さはこの1巻では、とくにありません。軽く読み流して終わりです。でも2巻が出れば買います。
光速シスター 1 (ビッグコミックス)
中途半端な評価を付けましたが、面白いマンガではあります。
ドラマ好きの主人公が、趣味のロケ地訪問中にトラブルに巻き込まれ瀕死に
しかし、いつものように自宅で目覚めるとそこには妹が…
あいまいな記憶、疑う同僚、いったいこの妹は何なんだ!?
「ミステリアスラブストーリー」
この作者が描く恋愛作品は
・激しい想い
・子供の恋愛
・あざとい萌え
そのようなものは有りません。
有るのは大人の事情がからんだ、大人の恋愛。
TVドラマ的な恋愛。
ですから、世の働く方々に向いているかと。
本作はSF要素が有りますが、同作者の別作品群と風味づけは変わりません。
ファンなら警戒する事無く手にしても良いかと思います。
しかし私自身は「同じ風味すぎて食傷気味」という思いが有ります。
なので中途半端な星3つとなっております。
この作品自体は展開を一つ一つ追うようにじっくり進んで行くので
感情、進展が把握しやすく読みやすい。良作です。
「大人のしがらみが有る恋愛」が読んでみたい方はこの作者の作品を
一度手に取ってみてはいかがでしょうか?